ワイヤレスイヤホンが主流になった今でも根強い人気がある、有線イヤホン。ワイヤレスよりも音質が安定し高音質なモデルが多いほか、ケーブルがあるため紛失のリスクが少ないのが特徴です。SONY・水月雨・Shure・Sennheiserなど多くのメーカーから幅広い価格帯の商品が発売されているだけでなく、肝心の音質は聴くまでわからないので、どれを選べばよいか迷いますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気の有線イヤホン22商品を集め、4個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめの有線イヤホンをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな有線イヤホンは「どの音域もバランスよく高音質で、耳にフィットし長時間使っても快適な汎用性の高い商品」。徹底検証してわかった有線イヤホンの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストな有線イヤホンを「どの音域もバランスよく高音質で、耳にフィットし長時間使っても快適な汎用性の高い商品」と定義。ベストな有線イヤホンを探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の有線イヤホン22商品を集め、以下の4つのポイントで徹底検証しました。検証①:音質のよさ検証②:装着時のストレスの無さ検証③:使い勝手のよさ検証④:マイク性能の高さ
おすすめスコア:4.81(2025/12/25時点)
最安価格:27,182円(2025/12/25時点)
繊細な表現力と自然な響きで、じっくり聴き込みたい人にぴったり
中国・深センに拠点を構える水月雨 MOONDROPが開発した「Kadenz」は、緻密な音作りと高い表現力が魅力の有線イヤホン。プロフェッショナル向けの音響設計を感じさせる一本で、繊細な音まで丁寧に再現する性能が注目を集めています。音質の検証では、解像度の高い低音に加え、芯のある中音、抜けのよい高音が高評価。ベースやバスドラムなどの低域はやや控えめながらもしっかりと存在感を示し、楽曲の骨格を自然に支えています。中高音域は透明感がありながらも厚みがあり、複数の楽器やコーラスが重なっても明瞭に描き分けられました。音場も非常に広く、立体感のある表現により、まるで音に包まれるような感覚が得られるでしょう。装着感では、S/M/Lサイズのイヤーピースに加え、複数種類のイヤーピース、交換用ノズルが付属しており、フィット感の調整がしやすい点が魅力。耳掛けタイプのケーブルと2Pinリケーブル対応により、装着の安定性やカスタマイズ性にも優れています。付属のType-C変換アダプターでスマートフォンとの接続もしやすく、取り回しも良好です。マイベスト オーディオ担当が実際に聞いたところ、「分離感が圧倒的で、音が重なっても一音一音が聴き取れる」「中高音の伸びが心地よく、立体的な音場に没入できる」といった声があがり、音楽鑑賞に特化した完成度の高さを実感する意見が見られました。クリアで立体感のあるサウンドを楽しみたい人におすすめのモデル。マイクは非搭載で音楽専用での使用に適しており、じっくり音楽を聴き込みたいリスナーにぴったりの一台です。
おすすめスコア:4.73(2025/12/25時点)
最安価格:12,870円(2025/12/25時点)
高音質と快適な装着感で聴き疲れしにくい!
中国・深センに本拠を構えるqdcが手がける「SUPERIOR」は、オーディオファン向きに開発されたモデルとして注目を集めるモデルです。音質の検証では、解像度の高い低音と刺さらない高音が高評価を得ました。ベースやバスドラムの分離も明瞭で、音が重なっても再現性能が落ちにくいのが特徴です。装着感では軽量性と快適さが評価され、長時間使用でも疲れにくい設計。取り回しもしやすく、リケーブル対応でカスタマイズ性もあります。しかし、マイク機能は搭載されておらず、通話用途には適していません。マイベストのオーディオ担当からは「音数が多い楽曲でも正確に細かな音を再現できる」「ベースの鳴り分けが明瞭」といった声があがり、音楽鑑賞だけでなく、楽曲制作でもモニター用途で使いやすいサウンドといえるでしょう。高音質と快適な装着感を求める音楽リスナーにぴったりで、音楽専用としての使用もおすすめです。
おすすめスコア:4.71(2025/12/24時点)
最安価格:14,398円(2025/12/24時点)
繊細さと迫力を兼ね備えた音質で、音楽好きにおすすめ
アメリカ発の音響機器メーカーShure(シュア)より発売された「SE215 Special Edition」はプロユースにも対応する高品質なサウンドが特徴とされています。音質の検証では、低音から高音までバランスよく再生できる点が評価されました。特にピアノやハイハットの響き、中音域のライブ感ある表現が好評で、繊細さと迫力を両立。装着感も良好で、耳にしっかりフィットし長時間の使用でも疲れにくいのが特長です。使い勝手では、リケーブル対応でメンテナンス性が高く、音楽鑑賞用途には十分な性能を備えています。しかし、マイク機能は非搭載で通話や録音には不向きです。マイク機能がほしい人は「AONIC215」というマイク搭載モデルを検討しましょう。マイベスト オーディオ担当が実際に聞いたところ、「自然さとクリアさのバランスが取れたサウンド」「芯があってライブ感のある中音」「ピアノやハイハットの響きが心地よい」とコメント。音楽の細部まで楽しめる音づくりが高く評価されました。音質や装着感を重視する人や音楽をじっくり楽しみたい人におすすめのモデルです。
おすすめスコア:4.7(2025/12/24時点)
最安価格:17,820円(2025/12/24時点)
音の表現力と装着感が抜群。BAドライバーによる高解像度が魅力
qdcの「FRONTIER」は、プロ向けのBAドライバーのモニターサウンドをより多くの人に体感してもらうため、新たな最先端を切り開くコンセプトとして開発された有線イヤホン。デザイン性も高く、半透過とミラー、グラデーションが一体となった美しくスタイリッシュなデザインです。音質は、解像度の高い低音に、芯と厚みを備えた中音、刺さらずクリアに抜ける高音が評価されました。また、左右だけでなく奥行きも感じられる音の広がりも魅力。使い勝手では、リケーブル対応でメンテナンス性が高く、フォームタイプのイヤーピースも備えており遮音性も優れています。ただし、マイク機能は搭載されていないため、イヤホンを使用しての通話や録音はできません。BAドライバーらしい解像度の高い音質と、奥行きのある音場を楽しめるイヤホン。オーディオにハマりたい人の最初の1台におすすめのイヤホンといえるでしょう。
おすすめスコア:4.66(2025/12/24時点)
最安価格:10,290円(2025/12/24時点)
音質重視派におすすめ、快適さと繊細な再現力が魅力
Sennheiser(ゼンハイザー)の「IE 100 PRO」は、ドイツの老舗音響メーカーが発売した有線イヤホンで、高い信頼性とプロ仕様の音作りに定評があります。音質では、音の広がりや細部の再現性が特に優れており、繊細なサウンドをしっかりと感じ取れました。また、装着時の快適さも良好で、長時間の使用でも耳が痛くなりにくく、ライブやレコーディングなどプロの現場にも対応できる設計です。使い勝手も良好で、リケーブル対応によりメンテナンスのしやすさも魅力です。リケーブル用のコネクタは「Pentaconn Ear」を採用。ややマイナーな端子のため、注意が必要です。担当者からは「1日中つけていても耳が疲れない」「音がクリアで、音楽に没入できる」とという声があがりました。装着感と音質の両面で高い満足度で普段使いだけでなく、音楽制作やステージ用にも使用できるでしょう。音質や装着感を重視する人におすすめできるイヤホン。マイク機能は非搭載ですが、音楽鑑賞や制作にピッタリでコストパフォーマンスも優れたモデルでしょう。
おすすめスコア:4.64(2025/12/25時点)
最安価格:7,183円(2025/12/25時点)
快適性と音質のバランスが取れた1台。クリアで迫力ある低音
「TAE7009」はオランダ発の老舗家電メーカーPhilips(フィリップス)から発売された有線イヤホンです。音質面では低音から高音までバランスよく、歪みのないクリアなサウンドを実現。特に低音の聴きやすさやボーカルの厚みに定評があり、長時間の装着でも快適さを保つ点が高く評価されました。ただし、マイク機能は搭載されていないため、通話や録音には不向きです。担当者からは「低音がクリアで聴きやすく、音の芯をしっかり感じる」「声と楽器のバランスが良く、ぼやけない音質が魅力」といった声があがり、音質に対する満足度が際立っていました。音楽鑑賞をメインに使いたい人にとって、実用性の高い選択肢といえるでしょう。音質重視派の人にとっては、快適性と音質のバランスが取れた満足度の高いイヤホンです。
おすすめスコア:4.6(2025/12/25時点)
最安価格:2,420円(2025/12/25時点)
音楽重視派に!高解像度と装着感が魅力の高コスパモデル
「JD10」は、中国の音響機器メーカーFIIOが発売した製品で、プラグにType-Cを採用したモデルと3.5mmミニプラグを採用したモデルがあります。音質検証では、輪郭のある低音と高解像度の中高音により、バランスが取れてクリアに感じられました。コーラスとボーカルの分離やギターの表現力が際立っており、細部まで音を楽しみたい人にぴったりの性能。装着感も軽量で安定しており、長時間の使用でも快適です。マイク付きのリモコンで音量調整やイコライザーの変更ができ、リケーブルは、3.5mmミニプラグ採用したモデルであれば対応しており、端子は2Pin対応で簡単です。マイク性能は音域によって明瞭さにばらつきがあり、通話利用ではやや注意が必要です。担当者からは、「コーラスやメインボーカルの描き分けがすごい」「ギターのカッティングが心地よい」といった声があがり、音楽の細かな表現の再現が良好でした。総合的に見て、音質や使い勝手、装着感のバランスが非常に優れており、音楽鑑賞を重視する人にとって十分な性能のイヤホン。特に1万円以下の価格帯ではコストパフォーマンスも高く、コスパを重視する人にとっても検討したいモデルです。
おすすめスコア:4.5(2025/12/25時点)
最安価格:7,936円(2025/12/25時点)
音楽を楽しみたい人に最適、音質と装着感が魅力の有線イヤホン
「鶯(うぐいす)」は、日本で発売された有線イヤホンです。日本のオーディオブランドであるNOBUNAGA Labsが手がけており、繊細な音づくりに定評があります。音質は、バランスの取れた中低音と自然な広がりのある高音が特徴で、ベースやバスドラムの動きも明瞭に感じられました。軽量で耳にしっかりフィットするため、長時間の使用でも快適さを保てる一方、マイク機能は搭載されていないため、通話や録音には不向きでしょう。実際に音質の検証をした担当者からは「ボーカルを丁寧に再現できている」「ギターやシンセが心地よい」「ベースの輪郭がしっかりしている」といったコメントがあがり、音楽を細部まで楽しみたいリスニング用途に向いているでしょう。音楽をじっくり楽しみたい人や、装着感にこだわる人におすすめの一台です。マイク機能が不要な人には、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
おすすめスコア:4.43(2025/12/25時点)
最安価格:3,291円(2025/12/25時点)
繊細な高音と快適な装着感、日常使いにぴったりの一本
Victor の「HA-FR29UC」は、高音質製品に定評のある日本発のメーカーJVCから発売された有線イヤホンです。音質検証では、解像度の高さと中高音の表現力が特に優れており、コーラスや楽器の輪郭を繊細に表現できる点が評価されました。一方で、音場の狭さや一部での音の歪みが気になる場面も。装着感では、豊富なサイズ展開で調整しやすく快適です。USB Type-C接続でマイク付き、収納ポーチも付属し、日常使いに便利な設計です。しかし、マイク性能は低音域に弱く、クリアな通話を重視する人にはやや不向きかもしれません。実際に音質の検証をした担当者からは、「輪郭もありつつ、他帯域とのバランスもしっかり取れている」「コーラスの響きや伸びの表現がきれい」といった声があがり、特に高音の繊細さが良好でした。また、「楽曲のポテンシャルを引き出してくれるような高音」とのコメントもあり、音楽をじっくり楽しみたい人にぴったりでしょう。全体として、Victor HA-FR29UCは音質と使い勝手をバランス良く備えた製品で、Type-Cスマートフォンユーザーや、長時間音楽を楽しみたい人におすすめ。価格も3,000円台と比較的手頃で、コストパフォーマンスも高いモデルです。
おすすめスコア:4.43(2025/12/25時点)
最安価格:5,184円(2025/12/25時点)
迫力重視のリスニングにピッタリ!ボーカルが生きる太めのサウンド
「ATH-CKS330NC」は、日本の音響機器メーカーオーディオテクニカから発売された有線イヤホンです。検証では、音の厚みとふくよかさが特徴で、特に女性ボーカルとの相性が良好と評価されました。装着感も良好で、長時間使用しても耳が痛くなりにくい設計です。遮音性が高く、騒がしい場所でも快適に使用できるでしょう。ノイズキャンセリング機能は直感的に操作でき、ケーブルも絡みにくいため扱いやすさも良好です。しかし、マイクは通話時にこもる場面もありました。音質の評価をした担当者からは「音が太くて聞き応えがある」「声の芯を捉えていて迫力がある」といった声があがり、ボーカル重視のリスニングに適しているでしょう。一方で「音数の多い楽曲では細かい表現が苦手」とのコメントも見られました。迫力あるボーカルを楽しみたい人や、はじめてノイズキャンセリング付き有線イヤホンを使う人におすすめ。ある程度音質にこだわりつつ、快適な装着感と操作性を求める人に向いています。
監修者:沖田純之介(サウンドデザイナー)
ガイド:原豪士(Goshi Hara)(元オーディオ専門販売員/マイベストオーディオ・ビジュアル機器担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


