ソラナ(SOL)の価格は4月9日時点で82.20ドル。24時間で3%、年初来で34%下落している。しかしレバレッジトレーダーは反発に大きく賭けている。
Bybitの直近7日間の清算マップを見ると、ロングの累積レバレッジは3億900万ドル、ショートは1億2700万ドルにとどまる。つまりロングはショートを2.4倍上回る。現状を無視した圧倒的な偏りである。12時間足で強気の転換パターンが現れる一方、オンチェーンで供給の壁が形成されていることが、大半の投資家がソラナ価格の下落にもかかわらず弱気に転じない理由と考えられる。
ソラナ価格は過去30日間でほぼ5%下落した。市場全体が停戦の不透明感や株式への資金シフトに揺れる中、SOLの年初来下落率34%は主要トークンの中でも特に弱い部類に入る。
一方でレバレッジの状況は全く異なる。BybitのSOL/USDT無期限先物市場では、ロングの累積清算レバレッジは3億870万ドル。ショートの清算レバレッジは1億270万ドル程度。ロングはショートの約2.4倍に上る。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。 こちら。
このアンバランスさも、12時間足チャートを見れば腑に落ちる。SOLはインバースヘッドアンドショルダーの、強気転換パターンを形成中。同パターンの右肩が現在形成されており、価格はそのベース付近で推移している。パターンが崩れず(SOLが76.63ドルを上回って維持できれば)、レバレッジ勢は現下落が右肩形成の最終局面であり、ここから上抜けを狙っていると見込んでいる。
ただし、パターン形成だけで3億900万ドルもの方向性賭けは説明できない。オンチェーンの動きにこそその根拠が示されている。
Glassnodeのコストベース分布ヒートマップでは、最も供給が集中する価格帯が81.16ドルから81.98ドルのレンジである。およそ1747万SOLがこの価格帯で蓄積されており、チャート上で最も保有者が厚いゾーンとなっている。
右肩の最安値ヒゲは81.67ドルであり、このクラスター内に位置する。この一致は偶然ではない。81.16ドル〜81.98ドルで買ったトレーダーやホルダーは、コストを守るために積極的に買い支えを行っている。価格がこのゾーンにタッチするたび、さらなる下落は吸収される。なぜならここで売却すれば、多くの供給者が損失を確定させることになるためである。
このオンチェーンの壁が、インバースヘッドアンドショルダーの信頼性を裏付けている。このパターンが維持されているのは、投機的なレバレッジだけでなく、現物の供給基盤が支えているためである。Bybitのロング勢も同じシグナルを読み取り、ポジションを構築している様子がうかがえる。
ただし、7800万ドル規模のロング清算ゾーンが78ドル付近に存在する。このコストベースの壁が破られ、ソラナ価格が78ドルを割り込めば、急速な連鎖清算で強気シナリオが一挙に崩壊する可能性もある。
今やSOLの価格水準が、どちらのシナリオが実現するかを決定しつつある。
SOLは82.20ドルで推移している。最初の難所は0.236フィボナッチ水準である84.12ドルだ。この水準を12時間足で上抜ければ、右肩はすでに完了し、買い手がネックラインに向かって動き始めたことを示す。
ネックラインゾーンは0.5水準の86.86ドルから、0.618水準の88.09ドルまで。このエリアを日足終値で明確に突破すればブレイクアウトが確定し、ネックラインからの13.2%のターゲット(98.47〜98.80ドル)が有効となる。
下値では、81.67ドルが右肩の下限であり、ほぼ1750万SOLの供給壁の基準点に相当する。12時間足で81.67ドルを下回ると右肩が深まり、このパターンの有効性に疑問が生じる。
その下では、78.38ドルが次のテクニカルサポートとなる。ただし、78ドル付近には約1億7500万ドル相当のロングポジションの清算が集中している。SOLがこの水準に到達すれば、清算による強制売却が下落を加速させ、パターンへのダメージは大きい。ヘッドの76.63ドルを割り込むと、逆三尊パターンは完全に否定される。
現状では、88.09ドルが上方向98.80ドルへの明確なブレイクアウトと、78ドル以下で1億7500万ドル相当のロング清算を招くリスクのある右肩失敗の分岐点となる。


